皆さんにゃんはろー
クリアブルーフィールドスタッフ、ファンキーベイト野郎こと、秀星です!
さて、まもなく皆さんのお手元に届く、クリスター55BFマスター。
この1年間BFマスターの発売に向けてリールの選び方から始まり、ベイトリールの用語の解説、ラインの選び方、キャスティングとベイトアジングに特化してコラムを書いてきました。
悩んだ時は是非俺のコラムを読み返してください!Twitterに質問箱もあるので、そちらで投げていただいても解答してます。
さて、ベイトアジングをするにあたって、というかベイトリールを使う以上避けては通れないトラブル。今日はバックラッシュについて解説します。原理を知って対策すれば決して怖くない!
1.バックラッシュとは
まぁ、早い話これですね!
【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】となった時に発生するトラブルです。
手軽に体感したいなら、トイレットぺーパーを勢いよく引っ張ればバックラッシュします(笑)
なので、投げ方やブレーキの設定でこの【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】を限りなく=にすれば理論上バックラッシュは起こりません。
空気抵抗、摩擦、重力とルアーの勢いが落ちる要因は沢山ありますし、スプールの回転も落ちていきます。この、【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】のタイミングを合わせる為に、メーカー各社が様々なブレーキシステムを開発しているわけですね!
それでもバックラッシュは発生してしまいます。次でバックラッシュが発生するタイミングをみていきます。
2.バックラッシュが起こるタイミング3選
①初動バックラッシュ。
恐らく初心者さんが一番初めに体験するバックラッシュです。
上記した。【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】の【ルアーが飛ぶ勢い】に対して【スプールの立ち上がりが早すぎて】、バックラッシュします。後、後ろの障害物にルアーを引っかけて、キャストしてそのまま再起不能のバックラッシュになるのもここに該当します。
後ろの障害物にルアーを引っかけてバックラッシュしたなら、後方注意をちゃんとしましょう!で終わるのですが、それ以外の場合は、ブレーキを上げてから、キャストフォームの見直しが必要です。
今まで教えてきた人の多くは竿を使わず腕の力で竿を振り過ぎてスプールの初速が上がり過ぎてしまっている場合と、振り過ぎてロッドのティップセクションが暴れてしまってバックラッシュしていました。俺のYoutubeチャンネルの過去動画ですが、バックラッシュの衝撃もありますが、ティップが大暴れしてる様子が見て貰えると思います。投げ方のhow-toで、始めはブレーキをMAXにして徐々にブレーキを落としていくというアドバイスがあるのですが、それはここに起因しています。
是非!俺の過去記事と動画を見て練習してください!
しっかり竿のしなりを使って投げられるようになったらブレーキも徐々に下げれるようになります。
②空中バックラッシュ。
【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】の【ルアーが飛ぶ勢い】が急速に下がって、ラインを送り出すスプールの過回転が発生すると起こるバックラッシュです。
同じブレーキ設定、同じ投げ方で投げても1.5gのジグヘッドとセクシーBなら大丈夫だけど1.6gのB-SONARだとバックラッシュする。なんて事も起こるかもしれません。
これは、B-SONARがジグ単に比べて空気抵抗が大きい事に起因します。B-SONARに限らず作りが中空になってるプラグやリップがあるプラグは空気抵抗が大きくなりがちです。
対処方法は、ブレーキを1つあげる。サミングを習得する。の2つです。ブレーキを1つあげるのが一番確実で手っ取り早いですが、サミングを習得する事で最後のヒト伸びを自分の手で生み出せるので、是非サミングの練習もしてみてください!
※サミングとは、【ラインを送り出すスプールの回転】か過剰になった際にスプールを親指で触れて回転数を落とす技術の事。
ベイトとプラグの操作感は抜群に相性が良いので、使いこなすと、釣りの幅が広がります!
プラグとジグ単ほど投げ感に大きな差はありませんが、空気抵抗という視点でみるとワームにも投げやすい投げにくいがあります。
ちょっと一例ですが、俺がクリアブルー製のワームの中で一番投げやすいのはセクシーBシリーズです。
他のワームよりボリュームがあり、重量もあるのですが、投げる時はテールが折りたたまれて、空気抵抗が小さくなります。重さ+空気抵抗が小さいという点で俺のフェイバリットワームです!BFマスターと是非一緒に使ってあげてみてください。
ま!ベイトフィネスで最強に投げやすいのは重量が2.8gもあって、ボディが中空で無く、リップも無いシンペンのアジクト43ですけどね!まずはアジクト43を投げる練習台にすると良いですよ!
大好きアジクト43!
③着水バックラッシュ
空中にあったリグが着水する事で急激にブレーキがかかりスプールが過回転するバックラッシュです。
これはもう、サミングを習得するのが一番です!
いやいや、でも、夜に小さい1gのリグの着水なんて分からないじゃないですか!と良く言われるのですが、大丈夫。練習してたら何となく自分の投げた感じとスプールの回転音で分かるようになります。
と言われても…となると思うので、ここもブレーキを1つあげましょう。後、感覚的な話にはなってしまいますが、適切な投げ方、適切なブレーキでキチンとリグが飛んで、着水したなら、多少糸が浮く程度のバックラッシュですむので、
着水した後ロッドを煽って余分の糸を出すだけで綺麗に戻ります。なのでそこまで心配する必要はありません。
ただ、この方法だと糸ふけは出てしまうので、俺は、表層に鯵が居る時にはしっかりサミングして糸ふけが出ないように心がけますが、ある程度レンジを入れないといけないときは敢て糸ふけを出してフォールさせるなんて事もテクニックの一つです。
3.まとめ、サミングというテクニックについて
長々と書きましたがどの状況にしろ、バックラッシュの原因は【ルアーの飛ぶ勢い<ラインを送り出すスプールの回転】の状況になるという事が理解していただけたと思います。
そして対応策も結局の所、ブレーキとサミングの二つとなります。ただ、今回語っているのはベイトフィネスアジングなので、サミングは最低限でOKだと考えています。
何故かというと、1gのリグをどれだけ頑張っても15m~20m滞空時間は一瞬です。その間に適切なスプール回転にするサミングを一晩中集中してする。なんて事は中々難しいです。フィネス機のスプールは軽いので、慣性も弱く、少しの力で止まってしまいます。そうなれば、人間の感覚より、常に一定の力を発揮してくれるリールのブレーキシステムに頼った方がストレスは少ないのです。
適切なタックル、適切な投げ方、適切なブレーキ設定を行えばバックラッシュの頻度は確実に減ります。
ただ、減るだけで俺もちょいちょいやらかします(笑)
4.バックラッシュの直し方
バックラッシュしてしまった!?
大丈夫!落ち着いて!
まずはゆっくり余分な糸をレベルワインダーから抜いていこう!
この時スプールを指で押さえて余分にスプールが回らないようにする事も忘れずに!
そうするとカツン!っと引っ張れないポイントにいきつきます。
ブルーで囲ってる部分ですね!こうなったら、
指で引っかかってる部分を引っ張り出して、揉みます。引っ張りだして、レベルワインダー側からゆっくり糸を出して、また引っかかったら引っかかってる部分を引っ張りだして揉みます。
そしたら徐々に引っかかりが取れてきます。取れるまではひたすらこの作業の繰り返しです。
引っ張っては揉み引っ張っては揉んでいくと、
段々と綺麗になります!!!
もうこれは、数をこなして慣れていくしかありません!俺はバックラッシュ解くの超上手で速いです。それだけ数をこなしてきた自信があります(笑)
まぁそれでもダメだなと思ったら、素直に巻き替えるのが早いですけどね!
リーダー用の空スプールにPEラインを入れてタックルボックスに忍ばせて置くと精神安定上大変良いですよ。おススメです!
5.最後に
この数年のベイトリールの進化は目を見張るものがあります。フィネスに限らず、電子制御のDCブレーキやSVブレーキシステム等々…リールメーカー各社がバックラッシュしないリールを精一杯作ってくれています。
それでも、バックラッシュは無くなりません。ベイトリールの構造上しかたが無い部分です。そもそも、バックラッシュを一切しないベイトリールはベイトリールと呼べるのか…バックラッシュというリスクがあるからベイトは楽しいとさえ思います!
バックラッシュ直してる時に魚が食ってきておっとっと!となったりしますしね!
バックラッシュは怖くない!バックラッシュも楽しんで一緒にベイトアジングライフをより楽しみましょう!!
それでは、また!