皆さんどうもこんにちは!クリアブルーフィールドスタッフ、ファンキーベイト野郎こと秀星です!
BFマスター待ち遠しいですね~~~!発売の11月までもう少しお待ちください(‘◇’)ゞ
俺も山口県各地のイベントにお邪魔させていただき、お客様とお話させていただいて、手ごたえを感じてます!
クリアブルースタッフやテスターの皆さんには先行してBFマスターが手元に届いて、皆さんバリバリ使ってます!
つーか、ベイトアジング初めてです!って人まで居るのに、届いたその日に釣る人ばっかりでやっぱ、皆レベル高い!(笑)
いや、それだけ初めてベイトアジングに触れる人にも使いやすいロッドになってるって事!クリスター55BFマスターは!BFマスターは良いぞぉ!
クリアブルーのベイトタックル担当として、今まで一度もベイト使った事無かったというスタッフの方には、投げ方のコツやブレーキ設定のコツなんかもお話しました。
その中で話題にあがるのがラインの話。
今回のコラム内では、かなり専門用語を多用するので、良く分からないなと思った方は以前書いたこちらの記事(ベイトリール各部解説)に一度目を通して頂くと幸いです。
ちなみにスタッフになる前からボチボチ書いてるブログがあるんですが、そこでも、ながーーーい事ソルトベイトフィネスのラインの記事がビュワー数1位です。
新しいラインを試す度に更新してたりするんで、興味のある方はソルトベイトフィネス ラインで検索すると割と上位にでます(笑)
さてさて、前置きが長くなるのが俺の悪い癖ですが、今回はお待ちかね!ベイトアジングのラインの話です!気になってる、苦労してる人って意外と多いんじゃないかな?
ソルトベイトフィネスでは無く、ベイトでアジを釣る為に試行錯誤し続けた成果を皆さんにお伝えまします!!
書いていたら筆が乗ってしまってかなりの長さになったので、先に結論を書いておきます。
①使用するメインラインは高比重PEライン0.3号
②スプールに巻くのは50m程度まで
③リーダーは超ロングリーダーで8m~15m
④エルテルリーダーシステムは研究の余地あり
一つ一つ理由をしっかり書いてますので、気になる方は是非読んでください!
①メインラインはPE
アジングをするに当たってメインラインは一般的に3種類あると思います。
1,フロロカーボン
2,PE
3,エステル
まずはこのラインの特徴を振り返ってベイトに一番適しているラインを探してみましょう!
俺の感覚ベースのラインの特徴をまとめてみました。
ベイトとスピニングのライン選びで一番考慮するポイントは「バックラッシュ」をどう対策するか!
0.5g~3g程度のフィネスの釣りであればそんなに大事にはなりづらいですが、バックラッシュはするものです。ちなみに俺はバックラッシュ解くの超上手いです(笑)
それだけいくつもの夜をバックラッシュと越えてきました。
バックラッシュはするモノです!すると分かっていれば対策すれば良いのです!
バックラッシュを解く時に1番大切なポイントは「引張強度」スプールから糸を引き出す時にプチッってしてしまうラインだとバックラッシュ=1発アウト!釣り終了!なんて事になります。
そうなると引張強度に◎を付けているPEライン1択になります!
更に、ラインの比重を比べるとPEが0.97で一番軽いんですよね。比重とは、「比べた重さ」なので、水を比重1として水と比べてそのラインがどれくらいの重さなのか、という値を表しています。(ちなみに塩水は1.025塩分濃度で変わるけど気にしない!)転じてそのラインそのものの重さです。
折角スプールに穴を開けてまで軽くしているベイトフィネスリールを使っているのに、態々重いラインを使ってスプール重量を増す必要はないです。それに付随して糸を巻く量も必要最低限の50mを基準としています。一般的にライトゲーム用のPEラインは150m巻きで販売している事が多いので3回分も使えてお得です!50mをリーダー用の小さいスプールに巻き替えて釣り場に持って行っています。
万が一バックラッシュして糸が全部使えなくなっても安心です!!
また、あまり多く巻くと、スプールが重くなるだけでは無く、スプールの糸ガミを起こしやすくもなってしまいます。
引っ張っても切れない。軽くて邪魔にならない。以上の2点からベイトアジング用のメインラインはPEラインが最も適していると言えます!
②ラインの太さは0.3号
メインラインをPEとしたので、次は太さですね!
一般的にアジング用にPEといえば0.2号~0.6号のPEを使用すると思います。メーカーさんによっては、0.02号なんて細さのものもラインナップしていますが、あまり細いラインはベイトでは命とりになります。なぜか、
糸が浮いた時にスプールとボディの間に糸が入り込むのです!
このトラブルは避けたい。
ラインに決定的なダメージが入る可能性もありますし、釣り場でボディを開けてスプールを外さないと復旧できません。ぽろっとスプールを落としてしまったら…
更に、前述した通りベイトリールは構造上スプールの糸ガミが起こりやすいという問題点があります。
これはスピニングでも起こりますが、構造上ベイトリールの方が起こりやすいです。
以上の事から細いラインをベイトリールで扱うのはコツが必要です。そこで0.6号や0.8号という選択肢が出てくるわけですが、55BFマスターはアンダー1gを快適に扱える竿に仕上がっているのですが、0.6号や0.8号のラインだとリグの操作感がかなり悪くなります。
ベイトタックルの特性上、飛距離という面では然程変わりませんけどね。
一時期は比重0.97という浮力がある太いラインを使うので0.8gを使いたい場面で1g、1gを使いたい場面で1.3gと一番手重いJHをPEの浮力でゆっくり沈めるという手法を取っていましたが、重いリグは重いリグだなと。
沈める速度は遅くなっても操作感はかなり違うので、結局なるべく細い。リグの操作感を確保しつつ、上記のトラブルが起こり難いギリギリのラインの太さという事で、0.3号をメインラインとして使っています。
初めてベイトアジングをされる方は0.4号でも然程使用感は変わらないので、少しでも太い所から始めるのがおススメです。
ただ、PEラインの難しい所はメーカーによって太さがマチマチという点にあります。
それでも0.3号以上0.4号のPEラインならアルファスAIRTWで大方問題ないというのが今のところの俺の結論です。
③リーダーはロングリーダー
メインラインがPE0.3号or0.4号に決まりました。しかし、PEラインで軽量リグを使うには大きな欠点があります。前章では利点としてあげた0.97の比重ですね。ベイトのスプールに巻く分には軽いは正義になりますが、いざ釣り場に立つとそれがデメリットになってしまいます。デメリットとして挙げられるのは、①風に弱い②水に浮く③潮馴染みが悪いこの3点です。
すべて0.97という軽い比重が原因の欠点ですね。その欠点を補うベイトのみに許された必殺技が超ロングリーダーなのです!
どれくらい超ロングかというと、俺は5ヒロを余裕で取ります。大方8m位ですね。風や潮の流れ方によって10m~15m位も視野に入れます。友人は20mを基準にしてます。
ロングリーダーを使う事により、PEを下巻きと捉え、リーダー部分、フロロカーボンラインで釣りをするイメージです。
フロロカーボンは1.78の比重があるので、軽量リグも良く沈みます。沈み過ぎて嫌う人も居ますが、大方1gで20m前後飛ぶと考えれば約半分はフロロ、半分はPEが出ている形になるのです。
よっぽど風が強い場合は長くして上記の10m~15mのリーダーを使用します。
この辺りの調整が出来るのも超ロングリーダーのメリットの一つとしてあげておきます。
そんな事せずに元々フロロラインを使えば良いんじゃない?という意見もあると思いますが、上記のラインとしての重さや、0.6号や0.8号のフロロを使用する場合、かなり細いので、スプールとボディの間に入るトラブルや、バックラッシュした際の復旧が困難になる。の理由により、メインラインで細フロロはあまりおススメはしません。
ロングリーダーは糸抜けが悪いんじゃない?とも聞かれますが、ベイトリールの特性上糸抜けが悪いという事はありません。特にクリスター55BFマスターは元々超ロングリーダーの使用を前提としたガイドセッティングをしています。
少々分かり難いですが、クリスター60フォーカスと比べて一回り大きいガイドになっています。
微妙な差ですが、この差がロングリーダーの快適な糸抜けに繋がっています。
しかし、PEとリーダーの結束は細い方が良い事は間違いないので、FGノットを推奨します。
そんな細い糸でFGはあんまり自信ないなぁって方は第一精工さんのノットアシスト 2.0が便利です!
ちょっと練習したら誰でも簡単に細糸PEで綺麗なFGが組めますよ!
④PEの弱点を克服?高比重PE
長々と書いてきましたが、メインラインはPEの0.3号、リーダーは0.6号フロロを8mこれが基準です。
しかし、如何にロングリーダーでも20m飛ばして水深10mにラインを送り込むとなると必ずPEラインが顔を出しまし。リーダー部分を15mとっても出る時は出るでしょう。PEでの釣りがしたくない!訳ではないですが、夜の海風に煽られて折角のアタリが消えるのは悲しい。そこで選択肢に上がってくるのが高比重PEラインと呼ばれる商品群です。
PEにコーティングして比重を増やしている商品やPEの中に比重が重いラインを一緒に撚りこんで作っていたりと、製法は様々ありますが、本当に色んな商品を試してきました。次の項でそのうちの何点かご紹介します。
⑤おススメライン
DUEL アーマードFpro
コーティング系PEラインなので、かなり張りがあって使いやすい!逆に巻いたばかりだと張りが強すぎると感じる事もあるのですが、ある程度なじんだら使いやすくなる。
スピニングだとこのコーティングが剥がれてラインローラーに…なんて評価を見かけたりするのですが、ベイトだとそもそも関係ないですしね。サミング等でラインを触る機会が多いベイトと考えると安心感もあります。コーティングが剥がれても本線に傷が入らない限り強度も落ちないと、良い事が多いのですが、長く使うとコーティングが剥がれてその凸凹が竿に伝わってノイズになってきてしまいます。ほぼ毎日釣りにいって4か月間位で巻き替えます。後比重は1.0なので高比重というには若干心もとないです。
0.3号を使います。
ダイワ 磯センサーss+si
比重1.10~1.20と高比重PEの中ではそこそこの比重。引っ張り強度に不安が残る高比重PEの中でもかなりの強度を誇ります。惜しむらくは0.4号までしかないので0.3号を出して欲しい。後ルアー用に開発されていないので、もうちょっとハリがあると嬉しい!他の使ったラインに比べて穂先絡みが多い気がします。後継機をルアー用ラインとして開発していただきたい!
ユニチカ PEラインナイトゲームザメバルPEⅡ
これ知らない人も居るかもですが高比重PEなんです。パッケージに書いてない。良く分かりませんよ!ユニチカさん。
1.18という中々の比重、ただ、号数で考えると若干太いので、0.2号を使いました。実売1500円位で買えるのですっごいお値打ちなのも嬉しい!黄色なので夜でも良く見えますしね。ひっぱり強度は並み、号数表記よりポンド表記で見た方がラインシステムを構築しやすいと思います。
高比重ラインまとめ
高比重で人におススメしやすいラインを並べてみました。どのラインを選んでもそんなに使いにくい!って事はないと思います。高比重系PEライン全体にいえる事ですが、PEの撚糸に重い別のラインを撚り合わせて作られているので、同号数で比べると普通のPEより引張強度が落ちてしまいます。特に1.41の超高比重PEラインの商品群は顕著です。ポンド表記を確認してラインシステムを作られるのが良いと思います。俺はポンドだとピンと来ないので、号数で考えがちですが。今後商品開発がドンドン進んで欲しい分野ではありますね!!
おススメリーダー
ロングリーダーにおススメは、ダイワ 月下美人 TYPE-F陽 です。リーダーじゃないじゃない!と思われるかもしれませんが、1回で10m近く使うとリーダーとして販売してるラインだとアッという間に無くなってしまいます。メインライン用のフロロであれば150mも入っててお得!しかもこの陽はオレンジの色が入っている為しなやかで、感度も良く大変良く出来たラインだと思います。ただメインライン用なのでスプールが大きいので、リーダー用のスプールに巻き替えて釣り場に持って行っています。
⑥エステルリーダーシステム
最後に友人がずっと試しているエステルラインについて触れておきます。
③リーダーはロングリーダーで触れた20mリーダーを取る友人のこの20mのリーダーはエステルリーダーです。PE50mエステル20mフロロリーダー20㎝位が彼のセッティングです。元々エステルの感度が好きだ!という理由で始めた事なのですが、彼曰く柔らかいエステルが向いてるとの事です。硬いエステルだとスプールの中で暴発してしまいバックラッシュの原因になってしまうそうです。そこでおススメしているエステルはサンライン ソルティメイト鯵の糸 0.3号が他のエステルに比べてしなやかで使いやすいと、サンラインの黄色い方ですね。
20mであればほぼ釣りに使う部分はエステルでPEはほぼ下巻きという考え方です。また、バックラッシュで一発アウトなので、240m巻きというのは嬉しいようです。それを上手くFGノットで結束して使っています。このFGがなかなか大変なようですが。
最後に
スピニングとは違うアプローチでアジに迫る。ベイトアジングの可能性は無限大です!!まだまだ俺もライン探しの旅の途中ですが、多くの人がベイトアジングに触れて色々な工夫やアイテムが出てくる事を楽しみにしています!
次はそろそろキャスティングに触れていこうと思っています!それでは、また!!