JYARASHI(ジャラシ)1.9インチ
艶めかしく誘う
年間通じて安定した釣果を期待できる定番ワームとはどんなものが良いのだろう・・・
色々と考えてみました。
勿論、過去の釣行データや購入しているワームなども見直してみたり。
全国で様々な人との会話を思い出したりしました。
サイズは使いやすい1.9インチ。
ピンテールの微波動系ワームが浮かびました。
形状が決まったらその形状の欠点を考えて更なる進化を加えられないだろうかと考えました。
そこで出てきたのが気になる欠点でした。
使うたびに気になる吸い込みにくさ
様々なピンテールを実際にいくつも使ってきましたが、気に入っていると同時に『吸い込みにくさ』
を感じることも比例していました。
ピンテールは全体的にテーパー状のデザインが多いのですが、アジやメバルが吸い込んだ時に曲がって欲しい部分が細いもので直径2mm〜3mmです。
全体のデザインが細いワームもありましたが、私はボリュームが有りつつ、吸い込み易いピンテールを求めていました。
それはボリュームがあればアピール力も有り、またワーム単体の重量もあるので軽いジグヘッドでも良く飛び広範囲に探れるからでした。
そして更なる進化へ
1.9インチのサイズで吸い込み易くするには口に入り易い様に曲がらないといけない訳です。
色々な方法を考えました。
ほんの数ミリの違いかも知れませんが相手は、アジ・メバルなので表層に浮遊するプランクトン
を小さな口を開け泳ぐだけの食い方をする事もあるのです。
そんな弱い吸引力でも出来るだけ対応したいですよね。
またロッドアクションを付けても上下2方向からのみのリブなので横方向に曲がりすぎず、上下方向もリブ同士が当たって必要以上に曲がらない。しかし魚が吸込む瞬間的な吸引力には十分に曲がって口に入ってくれる。
ボディ中央の深いリブは決定しました。
続いてテール形状は敢えて動き過ぎるのを止める為、1mmピッチの軽いリブを付け水流抵抗が少しでも掛かるようにしました。
ボディ前方はフックに刺さる部分なので吸込みにはほとんど影響しません。
そうなると考えるのは少しでも重量を増し、飛ばしたい!!
しかし余りに太いと吸い込みの邪魔になりますので色々とテストした結果、ボディ直径5mmに決定!また刺し易い様に両サイドに溝を入れ針を刺しやすくしました。
ワーム単体平均重量 0.61g
十分な重さを確保出来たので、軽いジグヘッドでも非常に使いやすいワームになりました。
実際に海中での動きを見てみるとボディ中央の深いリブは、ただ柔らかいと言う動きではなく。
艶かしく流れる様な魅惑のアクションを実現できました。
そんな艶かしく誘うアクションと猫ジャラシと重ね合わせてジャラシと命名しました。
EBIFLY(エビフライ)1.5インチ
より存在感を
アジングはジグヘッドをゆっくりと潮に馴染ませて釣る事が多いです。
潮流が早ければある程度の重さが無いと流されてしまいますが、緩い潮流では逆により軽いジグヘッドの方が潮に馴染み易く、全国的には軽いジグヘッドの方がよく釣れる事が多かったです。
軽いジグヘッドは釣れると聞くけれど…
『飛ばないし、何処で何をしているのか全く分からない』と伺う事も多かったのです。
ジグヘッドの存在感が感じられない理由は様々で自然環境もあるかと考えますが道具に理由がある場合もあります。
軽いジグヘッドだから分かり難い。
ジグヘッドで何とかしたいと考えるのですが
軽い=ヘッド体積小さい
ので出来る事が限られてしまいます。
そこでワームでよく飛び、分かり易く出来ないか?と考えました。
水中での引き抵抗を増やすには、表面積を増やすことが重要なのです。
表面積を増やすには…
このデザインにより今まで以上に水流を感じ易く、抜群の存在感を実現出来ました!
テール部分にも凸を6箇所デザインしています。
こちらは水噛みが良い様に0.5mmの高さの垂直な凸にしてあります。
高さを1mm以上にすると水噛みが良すぎてテール自体が動き過ぎてしまうので0.5mmの高さで十分でした。
しかし水流に対してある程度柔軟に動いて欲しいに次のこだわりはテールの付け根でした。
細すぎると簡単に切れてしまうし、太いと動かない…テスト釣行ではエビフライしかアタリが無い状況がありました。
そんな経験をすると肝心なテールの動きが気になりますよね!
海中で確認するとテールの縦に入った凸が水流を受け上下に水流が逃げるのでテールが縦に揺れていました。
またアクションを付けるとテールの付け根が細いのでテールが縦や横になったりしてアピールが強かったのです。
色々と試しましたが、テールの付け根は直径1mmの太さが1番ベストでした。続いて…小さくても飛ぶワームが欲しいかったのです。
どうしても軽いジグヘッドに小さなワームを付けると飛ばない…そこで考えたのが
ワーム本体の重量を増やす
ワームの素材は水に浮くのでワーム本体の重量を増やせばジグヘッドは軽いままで操作感もそのまま。
しかし問題だったのがデザインと機能性と生かした重量増加…さぁどうやって重量を増やすか
全体的に太くするとアクションが悪くなるし吸い込みも悪くなる…
コンセプトである水流を受けるデザインを生かし吸い込み良くワーム本体の重量を増やすには…
色々と考えましたが針を刺すボディの太さを太くする事にしました。
この部分なら吸い込みに影響が出難く問題がなかったからです。
色々なサイズをテストしましたが吸い込みに影響なく重量を増やせる直径5mmに設定する事にしました。
ワーム単体平均重量 0.62g
これでようやく軽いジグヘッドでもよく飛び抜群の存在感が感じられるワームが完成しました。
ボディがボコボコし、リーフ状のテールの為何となくエビフライみたいなのでテールをエビの様にカットし小さくてもよく飛ぶのと掛けてEBIFLY(エビフライ)と命名しました。