こんにちは。
ClearBlue 本岡です。
今回は鯵の産卵について書かせて頂きます。
産卵の時期は各地バラバラで、水温の違いで時期の差があるのだと考えています。
一昔前は早いところで3月下旬から始まり7月くらいまでの時期でした。
今は秋に抱卵の鯵を釣ることもあるので海水温の変化で産卵行為にも変化が出ていているかと考えています。
産卵時期の鯵は何段階かの過程があります。
魚体と卵の成長度合いだと考えています。
① 産卵前荒食い
鯵の状態：とにかく魚体に栄養を確保し卵を成長させる
非常に釣りやすく、簡単に釣れます。
よく釣れる時にオススメなのは！
『太めのラインでドラグを締める』
ドラグがかなり緩い状態で釣られている方もいらっしゃるのでドラグを締めて掛けた後に群れの中で走らせない！
スレさせないことを意識しておくと良いかと思います。
私は結構ドラグは締めています。
② 産卵前表層アミパターン-1
鯵の状態：消費エネルギーを抑える
先日までよく釣れていたのに・・・
そんな話ありますよね。ある程度魚体に栄養が貯まり成長すると
次は卵の成長の為に消費エネルギーを抑える様になります。
いつもは潮流の効いた場所で餌を待ち構えて捕食しますが、潮流の中で泳ぎ続けるとエネルギーをかなり消費します。
極力、卵の成長にエネルギーを使いたいとなると捕食場所も変わり、今まででは狙わなかった様な港の奥など、流れが全くない様な場所で釣れます。
兎に角、動きたくない！
この状況では表層にいるアミを捕食することがほとんど。
表層のアミは風に流され易いので港の端のゴミ溜まり近くで鯵が釣れる事が多いです。
今まで釣れていた場所の近くで、強風などでも比較的穏やかな港などを目安に探されると良いかと思います。卵が安全に過ごせるところと言うイメージです。
動きたくない状態ではいつもの様にロッドアクションを付け誘ってもルアーを追い切らないのです。
私がよく使うのは軽量ジグヘッド0.3gに吸い込み易いワーム『アジール2.0』か『セクシービー2.0スーパーソフト』を使い、表層を狙ってロッドをゆっくりと上下にふわふわとさせる感じで誘っています。
初期段階ではジグヘッド0.5gでも口を使ってくれますが徐々に軽い方が良くなってきます。
③ 産卵前表層アミパターン-2
鯵の状態：かなり魚体がよくなり卵成熟中
表層のアミパターンは変わらないのですが同じ様に狙っても鯵の反応が変わってきます。
鯵が意識する層がまさに『ど表層』今までは若干下に下がっても食ってきていたのが全く反応しなくなります。
海面をじっくり見つめると小さな波紋がちらほら見えたりします。
層がよりシビアになっただけでなく鯵の吸い込みも非常に弱く、アタリが分かり難いので超激渋です。
こんな状況下ではさびき釣りの方は狙う層が全く違うのでほぼ釣れない事が多いです。
リグは先ほどと同じジグヘッド0.3gに吸い込み易いワーム『アジール2.0』か『セクシービー2.0スーパーソフト』
着水即！ロッドをゆっくりと上下にふわふわとさせる感じで誘っています。
より表層を狙う為に『着水即』『更にゆっくりなアクション』がポイント。
ロッドも吸い込み易さを重視してクリスター６０フォーカス、クリスター５６ファインダーなど小さな変化も感じられる極細ソリッドティップがオススメです。
また吸引力が非常に弱いのでリーダーを細くすると劇的に変わります。
ちなみに私はフロロカーボン0.4号を使います。
実際に0.8号0.6号0.4号のラインの切れ端を指で曲げてみると違いは感じて頂けるかと思います。
鯵の口元、ラスト一歩を助けてくれます！
④ 産卵直前中層ステイ
鯵の状態：産卵直前
今までは多少でも鯵が動き、捕食行動をしていたのですが産卵直前となると状況は一変。釣るのが至難の業となってきます。
昔の経験ですがつい先日まで釣れていたのに釣れない
鯵がいなくなったのか？と思い海面をライトで照らすと・・・
鯵が並んで中層に止まっています。
ライトを交わし再び整列、全く逃げないのです。
ジグヘッドを投げるとギリギリで交わして再び整列（笑）
あの手この手で狙いますが全く変わらず時間が経過。
港内の流れがない様な場所で、若干流れが出てきた時、
今まで何をやっても整列していた鯵が渦を巻く様に群れをなして表層へ上がって捕食。
ジグヘッド0.3gの着水即のふわふわアクションで3本ゲット！！
釣ったら白子が溢れる様な状態でした。
釣れるタイミングは６時間中の僅か５分
再び中層で整列しており、何をやってもダメでした。
この繰り返しで産卵を待つと言う感じだと考えています。
このように産卵期が進んでいくとイメージして頂き、今はここだな！これからこうなるな！と考えて頂くと非常に楽しくなってくるかと思います。
これから始まる産卵シーズンを前に参考にして頂けると幸いです。
