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BFAIRY33はどうやって生まれたか!

皆さんどうもこんにちは!
ベイトインストラクターの秀星です!!

いやぁ春になりましたね!
海の春はもう少しかかりそうですが、アジも大分釣れやすくなってきました!

3月といえば、西日本釣り博への沢山のご来場本当にありがとうございました!

1日目と2日目にトークショーに立たせていただきました!
ソルトベイトフィネスとりわけベイトアジングの皆さんの熱を改めて感じました!

さてさて、そんな釣り博の中で昔からのフォロワーさんが会いに来てくれて色々竿を触ったうえで、感激してくれてたのが、去年発売したベイトアジング用ショートシングルハンドルBF-Airy33!

ベイトアジングをするうえで、どうしても欲しかったこのアイテムの開発秘話をちょっとマニアックだけれども語りたい!

①リールのハイギア化

現行発売されているベイトフィネスリールを見回してみるとある事に気が付きます。
それは圧倒的にハイギアが多い事です。
スピニングリールはローギア(パワーギア)~エクストラハイギアまで一つの機種内で色々なギア比を選ぶ事ができるのに、正直ギア比で選ぶという事ができる程の商品数もありません。
ソルト対応のソルトベイトフィネスリールのスペックを表にまとめました。

※表は横スクロールで御覧いただけます。

メーカー 機種名 ギア比 スプール径 ハンドル長 巻取り長
DAIWA 月下美人AIRTW 8.5 28mm 80mm 74cm
DAIWA アルファスAIRTW 7.1、8.6 28mm 80mm 62cm

75cm

DAIWA SSAIRTW 8.5 28mm 80mm 74cm
SHIMANO アルデバランBFS 7.8、8.9 29mm 80mm 71cm

81cm

AbuGarcia ZENON LTX 8.3:1 30mm 85mm 78cm

ギア比でみるとハイギアやエクストラハイギアと呼ばれるギア比ばかりです。
巻取り長もDAIWAのアルファスAIRTWの低ギア比モデルが62㎝なだけで軒並み70㎝~80㎝です。(※巻取り長とは、ハンドル1回転でどれくらい糸を巻くのかの数字)
比較として、DAIWAのイグジストSFの1000S-Pモデルがギア比4.6で巻取り長57cm
2000SS-Pモデルがギア比4.6で60cmとアジングで使われるスピニングと比べて、ベイトフィネスリールの巻取り長は多いといえます。
つまりどういう事かというと、ハンドルを1回転させる間により大きくルアーが動くという事です。
勿論ハイギアを使うアジンガーの方もいらっしゃいますが、多くのアジンガーはローギアを選択する事が多いかと思います。なぜかというとなるべくリグを一か所に留めたいから、一定の速度でゆっくりリグを動かした方が釣れるという事を経験として持っているからだと思います。
さて、そんな時に我らの相棒たる各社のベイトフィネスリールの糸巻き長は多い。
巻取り長が多いならゆっくりちょっとずつ巻けば良いんじゃないか?
というのが、私がショートハンドルを探し始めた最大の理由です。

②ハンドルを短くする効果

左の大きい円と右の小さい円、A地点からB地点に楽にピタッと止めたい!となると右側の小さい円の方が楽だよね。という事は共通認識していただけると思います。
前出した通り、「糸巻き長が多いなら少しずつゆっくり動かせば良い」それを実現するには短いハンドルが必要!という事です。
更に、ハンドルを短くする事により、微細な操作をしながら、巻き感度があがります。水流や潮の変化など、ハンドルを巻きながら感じる事がし易くなります!これはアジングにとって大きなメリットです。バスフィッシングやシーバスフィッシングではショートハンドル化は巻きの重さに繋がり、抵抗の大きいルアーを使う事が難しくなりますが、ジグ単や小型プラグがメインのアジング、メバリングになるとほぼそのデメリットは無いといえます。
チヌや、シーバスが掛かった時にゴリ巻き!はし難いですが、細糸を使う事が多いライトゲームなら、そもそもあまりゴリ巻きはしないと思いますしね!
そこで既製品で探してみましたが、あまり商品として販売してないんですよねぇ~
DLIVEさんが過去に販売していたハンドルが、70mm半分で35mmのダブルハンドル。

メーカー純正が80mmなので10mmのショート化です。
ただこちらの商品、ダイワの最新リールには基本的には取り付けできないので、無理やり付けて使ってました。

③ハンドルのシングル化

概ね使い心地的には満足していたのですが、ショートハンドル化の問題点もわかりました。
巻き重りなどの実釣部分は然程気にならなかったのですが、70mmまでショートにすると巻いてる最中に握ってる手と反対側のハンドルノブに当たってしまってストレスが・・・
これが思ってた以上にストレスに感じていたところ、友人が試作したハンドルがあるから使ってくれと、送って貰いました。

これは凄い!かなりストレスが無くなった!

デザインからして軽量化されているとはいえ、単純にハンドル半分が無くなった事により、ノブ、ベアリング等々の重量物も無くなりタックル全体の軽量化にも繋がる!

しばらく使い込んで、クラッチ返り等のトラブルが発生しない事を確認してベイトでアジングをする為には絶対に武器になると確信し、
本岡代表へプレゼン!

本岡代表のアイディアでハンドル長を35mmから更に短くして、33mmへ変更。
本岡代表がDLIVEさんでプロデュースしているエアステア33mmと同じハンドル長と同じ長さになりました。33mmというのは本岡代表が長年考えた手首を返すだけでハンドルが回せる絶妙な長さです。

④製品化

「ベイトでアジングをする」という今までなかったジャンルを切り開く中で生まれた今まで市場になかったベイトリール用ショートシングルハンドルであるBF-Airy33

スプールの小型化がされると、スプール1回転で巻きとれる糸の量が減るので、恐らくこれからもベイトフィネスリールのハイギア化は止まらないと思います。ローギアのベイトフィネスリールが欲しい所ではありますが、例えローギアのリールが出てもショートハンドルのメリットは消えませんし、事実、ローギアのスピニングリールにエアステア等のショートハンドルを取り付けて多くの方が釣りをされています。

拘りぬいて作ったBF-Airy33是非使ってみてください!

もう戻れない!!

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